現地13日、英ニューマーケット競馬場でG1フィリーズマイル（2歳牝馬、芝8ハロン）が行われ、R.ムーア騎乗のイランイランが見事な差し切り勝ちを見せた。

　直線コースで後方からのレースとなったイランイランは勝負どころでヨレた1番人気のシュワリに前をカットされるアクシデントに見舞われたものの、ムーア騎手が立て直して再スパート。しぶとく伸びて先頭に立ち、シュワリに半馬身差の勝利を収めた。

　A.オブライエン厩舎のイランイランはフランケル産駒でクールモアグループの所有馬。デビュー2連勝で7月末の愛G3シルバーフラッシュステークスを制した後は愛G1モイグレアスタッドステークスで最下位（9着）に沈むなど2連敗していたが、初のマイル戦でG1のタイトルを手にした。

　この勝利を受け、大手ブックメーカー『パディパワー』は来年の英1000ギニーと英オークスでのオッズを33倍から11倍にカットしている。