薬物検査で陽性反応のフォルテ、ホープフルSの失格が確定
2023年12月06日 12:31
2022年の米G1ホープフルステークス勝利後に薬物検査で陽性反応を示し、失格裁定を受けたフォルテについて、ニューヨーク州賭博委員会(NYGC)が現地4日に聴聞官の勧告を受けて裁定維持を決定した。米競馬メディア『bloodhorse.com』などが報じている。
ホープフルS後にフォルテから採取された検体からは、非ステロイド系抗炎症薬のメロキシカムが検出。米国の競馬界では一部の非ステロイド系抗炎症薬について治療的使用が認められているものの、レース前の使用には制限があり、NYGCはフォルテを管理するT.プレッチャー調教師に罰金1000ドルと10日間の出走停止とする処分を下していた。
また、NYGCの裁定維持を受けてニューヨーク州の採決委員もフォルテを改めて失格とし、ホープフルSで2位入線のガルフポート以下を繰り上げるとともに、賞金を再配布すると発表している。
一連の件についてオーナーのM.リポール氏やプレッチャー師は異議申し立てを行い、処分の保留が認められたが、9月30日には聴聞官がニューヨーク州の採決委員の判断を支持していた。
NYGCのB.オドワイヤー委員長は4日の会合で「委員会は、この要請について正式に審議し、全会一致で聴聞官の報告を支持すると決定した」と結論づけ、プレッチャー師に対する処分の時期については従来通り採決委員に任せるとコメントしている。
また、オーナーのリポール氏も係争を打ち切り、今後については陪審員に委ねる意向を示している。