G1香港カップ(3歳以上、芝2000m)が現地10日にシャティン競馬場で行われ、前走で豪コックスプレート制覇を成し遂げた1番人気のロマンチックウォリアーが、アイルランドのルクセンブルク（4番人気）、日本のヒシイグアス（6番人気）との接戦を際どく制した。勝ち時計は2分02秒00（GOOD）。

　ロマンチックウォリアーからの着差は2着のルクセンブルクが短アタマ差、3着のヒシイグアスはクビ差。プログノーシス（2番人気）は後方から追い込み及ばず1馬身差の5着、ローシャムパーク（3番人気）は最後方から末脚不発で8着に沈んだ。

　昨年3着のマネーキャッチャーがハナを切るなど地元の香港勢が前を固め、ロマンチックウォリアーは先頭から5馬身ほどの4番手で中間点を通過。ルクセンブルクが背後でマークし、さらにヒシイグアスも続く。プログノーシスは後方2番手、大外枠の上に発馬で後手を踏んだローシャムパークは先頭まで10馬身余りの最後方を追走した。

　第3コーナーからピッチが上がりはじめるとルクセンブルクが仕掛けてロマンチックウォリアーの外につけ、両雄が併せるようにして直線に突入。内のロマンチックウォリアーが直線早々に1馬身余り突き放すも、ルクセンブルクは自身の内からヒシイグアスが伸びてくると粘り腰を発揮して食い下がる。

　一時はロマンチックウォリアーが押し切るかに思われたが、併せ馬で競り合うルクセンブルクとヒシイグアスとの差が残り150mから急激に縮まりはじめ、最後は3頭が雪崩れ込むようにゴール。あと一完歩で逆転というタイミングをロマンチックウォリアーがしのぎ切った。

　ロマンチックウォリアーの香港C連覇はカリフォルニアメモリー（2011年、2012年）以来となる史上2頭目。通算では5度目のG1制覇となった。

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