現役時代に33連勝という大記録を残したオーストラリア史上屈指の名牝ウィンクス産駒の1歳牝馬が、シドニーで開催されたイングリス・イースター1歳セールにて1000万豪ドル（約10億円）で落札された。

　ウィンクスは2020年に初仔を死産し、22年にピエロ産駒の牝馬を出産。クールモアスタッドが上場したこの牝馬を、ウィンクスの共同オーナーでもあったD.ケピティス氏（購買名はウォピット・ブラッドストック社）が激しい競り合いの上に獲得した。

　競馬メディア『ANZ Bloodstock News』によると、ケピティス氏は「もともとこの馬を買うためにここに来たわけではない」としつつも、「ここ数週間で家族全員が『娘ないし孫娘』が恋しくなり始めたので、できる限りのことをして、彼女を手に入れることができるならそうしようと決めた」という。

　なおこの牝馬は、ウィンクスも管理していたC.ウォーラー調教に預けられる予定だという。