米チャーチルダウンズ競馬場で現地4日に行われたG2パットデイマイルステークス（3歳、ダート8ハロン）は、5番人気のシーズザグレイが先行する3頭の後ろで中間点を通過すると、直線ではそれらの間に開いたスペースから労せず抜け出して快勝した（1馬身1/4差）。

　3頭が横一線の2着争いは、4、5番手から早め進出の1番人気ナッシュが逃げ粘る4番人気ヴラホスにアタマ差で競り勝ち、さらにハナ差の4着に2番人気のフーデイが続いた。

　シーズザグレイはD.ルーカス調教師が管理するアロゲート産駒で重賞初制覇。3月のG3ジェフルビーステークスで3着後にG1ブルーグラスステークスでは7着に終わり、補欠に回ったためケンタッキーダービー出走を断念してアンダーカードのこちらを選択していた。

　米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、シーズザグレイの馬主組織は680人にも及ぶ大所帯で、投票によりレースが選択されるシステムとなっているものの、ルーカス師は「680人はそう望んでいると思う」とプリークネスステークスへの挑戦を示唆。「私に決定権があるようなものだが、私の投票は彼らとともにある」と前向きに話している。