現地18日に開幕するロイヤルアスコット開催に向け、アイルランドのクールモアがA.オブライエン厩舎から送り込む想定メンバーと対象レースを公式サイトで発表した。

　5日間で8レース組まれたG1レースのうち、初日のマイルG1には3歳牡馬が対象のセントジェームズパレスステークスにヘンリーロングフェローとアンクエスチョナブルを登録する一方、古馬のクイーンアンステークスには1頭も登録がなく、スプリント戦のキングチャールズ3世ステークスもイソップスフェイブルズのみをエントリー。

　2日目のプリンスオブウェールズステークスにはオーギュストロダンとフランケル産駒のハンスアンデルセンの2頭を登録。中日の3日目に施行の英ゴールドカップには2年前の優勝馬キプリオスとポイントロンズデールをエントリーしている。

　4日目の3歳限定G1はスプリント戦のコモンウェルスカップにミリタリー、牝馬マイル戦のコロネーションステークスにはオペラシンガーを登録。最終日のクイーンエリザベス2世ジュビリーステークスもイソップスフェイブルズだけ登録されている。

　この他では、キングジョージ6世＆クイーンエリザベスステークスの前哨戦に位置づけられる最終日のG2ハードウィックステークスに、故障で戦線離脱していたハーツクライ産駒のコンティニュアスやドバイゴールドカップ勝ちのタワーオブロンドン、英ゴールドCと重複でポイントロンズデールの3頭が登録されている。

　英競馬メディア『attheraces.com』が報じた各登録馬に関する評価の中で、オブライエン師はコンティニュアスをハードウィックSに使う予定と明言。適当なレースがなかったため今季初戦になるが、調子は良さそうとの感触を述べている。また、前走の凱旋門賞の内容を「じっくり乗り過ぎてしまい、もっと積極的ならより良かったかもしれないと後になって思った。これから彼はもっと良くなるし、ロイヤルアスコットで強力なスタートを切れたらね」と話している。