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シティオブトロイが英G1エクリプスSを完勝、陣営は重馬場を懸念も克服

2024年07月07日 09:04

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 英G1エクリプスステークス(3歳以上、芝10ハロン)が現地6日にサンダウン競馬場で行われ、単勝1.2倍の圧倒的人気を集めた今年の英ダービー馬シティオブトロイが2番手並走の構えから1馬身抜け出して快勝した。

 僚馬ハンスアンデルセン(6番人気)を行かせて4番人気ゴーストライターとともに2番手を並走したシティオブトロイは、直線に入ると馬場の中央に進路を取った僚馬の外からスパート。反対の内から食い下がるゴーストライターを残り1ハロンから振り切って内ラチに寄り、最後方から追い込むアルリファー(2番人気タイ)も封じた。

 2着以下はアルリファー、ゴーストライターの順に1馬身間隔で続き、もう1頭の2番人気で仏2000ギニー2着のダンシングジェミナイは最下位の6着に沈んだ。

 A.オブライエン調教師が管理するジャスティファイ産駒のシティオブトロイは英ダービー、デューハーストステークスに続く3度目のG1制覇で重賞4勝目とした。

 シティオブトロイのR.ムーア騎手はレース後、地元放送局『ITV Racing』に対して「今日は勝てると思っていたけど、彼が求めるよりも馬場が重かった。間違ったよ。彼を馬場の中央に持ち出すと、彼はラチの方へ行きたがった。そうしなければならなくなるまで何も分かってやれなかった」と、馬の地力に救われた旨のコメントを残している。

 また、英競馬メディア『racingtv.com』などによると、オブライエン師も「我々は馬場状態を非常に気にしていた。レース前に歩いたら非常にタフで深く、デューハーストSよりも柔らかい状態だった」「歩いてみて私は非常に心配したが、オーナーたちが正しい決断をしたんだ。長く話し合った末にね」と舞台裏を明かした。

 なお、今後についてオブライエン師は「オーナーたちが決めることだから私には分からないが、英インターナショナルステークスかアイリッシュチャンピオンステークスではないかな」「その後にアメリカを視野に入れるだろう。彼は良ないし、より良い馬場でこそさ。彼はアメリカの(ブリーダーズカップ)クラシックでもやり遂げられると思う。彼の血統に従えばね。彼の父はダート馬だった」と続けている。