昨年11月の豪G1メルボルンカップで2着と好走したソウルコムだが、今年は故障からの回復が間に合わずに出走できない可能性が高いようだ。豪競馬メディア『racing.com』が報じている。

　C.ウォーラー厩舎のソウルコムはフランケル産駒の5歳セン馬。英国から移籍した後の2022年11月にG3クイーンズカップで重賞初制覇し、その後はリステッドでの勝利しかないものの、2023年はG1ターンブルステークス3着などの後、メルボルンカップではウィズアウトアファイトの2着に入った。

　ただし今年初めにG1オーストラリアンカップへ向けた調教中に前脚を負傷。共同オーナーのO.ケイル氏は「現在は軽いトレーニングを行っているが、春の復帰の可能性は極めて低い」「リハビリは期待通り順調に進んでいるが、春に向けて回復させるにはタイミングが悪かった」と語り、戦列復帰には時間がかかるとの見方を示している。

　一方、サクソンウォリアー産駒のヴィクトリアロードは故障から順調に回復しているもよう。同馬はクールモアの所有だった2022年11月に米G1ブリーダーズカップジュベナイルターフを制覇し、昨年9月にケイル氏らが購入。その後はG1コックスプレート9着、G1カンタラステークス7着と結果を出せなかったが、同氏は「彼は軽いトレーニングにもう戻った。昨春は調子が悪かったが、今は全てを乗り越えて今春に復帰できることを願う」と話している。