愛オークスはユーゴットトゥミーが快勝、1番人気コンテントの追撃を封じる
2024年07月21日 08:07
G1愛オークス(3歳牝馬、芝12ハロン)がカラ競馬場で現地20日に行われ、中団追走のユーゴットトゥミー(3番人気タイ)が馬群の中を進出して残り1ハロンから抜け出すと、1番人気コンテントの追撃を3/4馬身封じて快勝した。
レースはルビーズアーレッド(13番人気タイ)が逃げ、ポートフェアリー(5番人気タイ)が2番手とA.オブライエン厩舎の2頭が先導。ユーゴットトゥミーは先頭から7馬身ほどの内ラチ沿いで中間点を通過し、その直後をコンテントが追走した。
縦長の隊列が直線入口で横に広がると、ユーゴットトゥミーは直前のパープルリリー(5番人気タイ)がラチ沿いで追い出しを待たされる間に外へ切り替え、目の前に開けた進路からスパート。馬体を接触させながら内で食い下がるパープルリリーを最後の100ヤードで振り切り、背後から追いすがるコンテントも封じ込んだ。
パープルリリーはコンテントから1馬身1/2差の3着に続き、2番人気のラヴァストリームは道中でコンテントの外に並走も伸び切れず9着に沈んだ。
ユーゴットトゥミーはR.ベケット調教師が管理するナサニエル産駒で重賞初制覇。今季初戦で英オークストライアルフィリーズステークスを勝ったものの、その後の英オークスとロイヤルアスコット開催のリブルスデールステークスではともに4着と一歩及んでいなかった。
英競馬メディア『racingtv.com』などはベケット師のコメントを報じ、「先行して(最終コーナーの)坂の頂上から仕掛けるプランだったが、得てしてプランBが必要なものさ。ヘクター(クラウチ騎手)はパニックになるような男ではないし、5完歩も進めばどうなるか把握して彼女に合わせたレースをできる」と好騎乗の鞍上を称賛している。