レベルスロマンスのビュイック騎手、キングジョージへ「間違いなく以前より良くなっている」
2024年07月24日 13:55
今週末の英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走予定のレベルスロマンスについて、主戦のW.ビュイック騎手が現地放送局『Sky Sports Racing』のインタビューに応え、2年ぶりとなる英国での実戦に期待を寄せた。
レベルスロマンスは2022年7月29日にグッドウッド競馬場のG3グロリアスステークスで勝ったのを最後に英国でのレースから遠ざかっている。その次戦から米ブリーダーズカップターフまでG1レース3連勝と本格化したレベルスロマンスは、6歳を迎えた2024年もカタールとドバイ、香港を転戦するなど世界を股にかけて活躍し、6カ国での勝利を含む通算19戦13勝を記録している。
「彼は3歳からトップホースだった」というビュイック騎手は、「今年もこれまでは異例の年にしているけど、彼がBCターフの勝ち馬ということは忘れられがちだね。2年前のことではあるが、彼はとても良い馬だし、6歳でも間違いなく以前より良くなっている」「彼が香港から帰った際に会いにいったら、出発前よりも良く見えた。彼は本当に上手く吸収しているし、この国で彼にチャンスが与えられることを喜んでいるよ」とレベルスロマンスの充実ぶりに自信を見せている。
その一方で、ビュイック騎手は「彼を他の馬と比較するのは少し難しい。実際に、この国では負けたことがない(5戦5勝)けど、G1レベルの経験はないから比較できないんだ」「シーマクラシックを勝った実績から推し量るなら、トップクラスとして間違いない。あの日のオーギュストロダンは明らかにベストパフォーマンスではなかったし、あれ以来、我々はもっと良い馬であることを見てきた」と当面のライバルにも警戒を怠らない。
さらに「英ダービーの勝ち馬が出走するのも常だし、アダイヤーがそうだったように、資質のある馬であるなら、斤量のアローワンスがある3歳馬はいつも最大の脅威になる」「サンウェイはまさに3歳馬で、体も大きくなっているから注意を向けている」と激戦を予感させた。
そしてビュイック騎手は「彼は柔らかい馬場を望まない。動きが綺麗で良馬場向きの馬だから、天気予報がこのままなら、皆に合うのではないかな」と好天でのレースを希望している。
なお、大手ブックメーカーの『コーラル』は、オーギュストロダンの前売りオッズを2.25倍の1番人気とし、レベルスロマンスとブルーストッキングのオッズを現地23日の午後に5倍から4.5倍にカットした。