現地15日、仏ドーヴィル競馬場でG2ギヨームドルナノ賞（3歳、芝2000m）が行われ、T.マーカンド騎乗のエコノミクスが1番人気に応えて快勝した。

　7頭立ての大外枠から出たエコノミクスは後方2番手で待機。ラビット役が逃げ、やや離れた2番手でジェイアービが追走する展開のレースで、エコノミクスは残り500メートル手前の最終コーナーからスパート。先頭に立ったジェイアービを猛追すると残り200メートル過ぎでとらえ、最後は2馬身差をつけてゴールした。

　W.ハガス厩舎のエコノミクスはナイトオブサンダー産駒の3歳馬。5月に英ダービー前哨戦のG2ダンテステークスを6馬身差で圧勝したが本番への追加登録は見送り、今回は約3カ月ぶりの実戦だったものの、危なげなく連勝を3に伸ばした。

　英競馬メディア『At The Races』によると、ハガス調教師は「次のターゲットは（9月14日のG1）アイリッシュチャンピオンステークス」と明言。「あのレースはオーナーのイサ殿下の家族がスポンサーで、彼らにとって重要なレース。それがジャドモント（G1英インターナショナルステークス）より1週間早く出走した理由のひとつだ。ジャドモントからでは間隔が詰まっているからね」と語っている。