名馬ドバイミレニアム、英競馬殿堂入り
2024年08月29日 13:26
英国平地競走における最高の功労馬・功労者を対象とした英競馬殿堂に、新たに名馬ドバイミレニアムが選出された。
1996年生まれのドバイミレニアムは、シーキングザゴールド産駒のゴドルフィン自家生産馬。1999年春の英ダービーでは距離がもたず9着に終わったが、これが生涯唯一の敗戦。以降はマイルから中距離で破竹の快進撃を続け、2000年3月には期待を込められた名前どおりにミレニアムイヤーのG1ドバイワールドカップを圧勝した。
その後は同年6月の英G1プリンスオブウェールズステークスを圧勝するも、故障のため10戦9勝で引退。種牡馬入り1年目で病気のため急死したが、初年度産駒から名種牡馬となるドバウィを輩出して現在も血統を繋いでいる。
ゴドルフィンの英国及びドバイでのレーシングマネージャーを務めるH.アンダーソン氏は、「彼のキャリアと遺産はゴドルフィンを形作り、ドバイの精神を象徴している」とコメント。名前の由来となったレースであるドバイワールドカップで圧倒的な勝利を収めたのは驚異的だったとし、「今でも彼の存在は世界トップの種牡馬である息子のドバウィと、将来の生産界に大きな影響を与えた多くの子孫を通じて生き続けている」と名馬をたたえた。