絶対王者ティータンがゴール前差し切る!香港のシャティン競馬場で恒例のリレーイベント
2024年09月01日 10:48
これは“絶対王者”だ-。新シーズン開幕を前にした香港のシャティン競馬場で31日、芝コースを使った恒例のイベント「ジョッキーズスプリント」が行われ、今年もカリス・ティータン騎手(34)が異次元の走りを見せた。ジョッキーが2人1組で50メートルずつを走る100メートルのリレー競走。カリス・ティータン騎手は見習い騎手のエリス・ウォン・チワン騎手からニンジンの形をしたバトンを受けると、一気に加速し、先頭に立っていたブレントン・アブドゥラ騎手を抜き去り、先頭でゴールテープを切った。最後は左右を確認し、流しながらのゴールだった。
敗れたアブドゥラ騎手は自身のX(旧ツイッター)に「私のアスリート人生で最も誇らしい瞬間でした。ティータンはまだ無敗です」というメッセージとともに、レースの動画を投稿。動画を見たファンからは「ティータンはえええええ」「ティータン速すぎ」「ティータン騎手が速すぎて笑いとまらん」「ティータン絶対王者すぎる」「こういうジョッキーの馬乗り以外の才能が見られるのは面白くていいね」「これ、日本もやって~」という驚きと喜びの声が飛び交った。
香港の地元紙「サウスチャイナモーニングポスト」電子版によると、新型コロナウイルスの流行、また、昨年は台風の影響でイベントが中止になっており、今年は19年以来5年ぶりの「ジョッキーズスプリント」開催だったという。ティータン騎手はこれが5度目の勝利で、優勝賞品の5000香港ドルとトロフィー、メダルを授与され、「とても楽しいし、レースに携わるすべての人が参加できるのは素晴らしいことです。私たちは激しく競い合う環境にいますが、騎手全員がリラックスして笑えるのはいいことです。誰にとってもとても良いことだと思います」とコメントしている。
モーリシャス出身のティータン騎手は近年は香港を拠点としており、昨シーズンは86勝を挙げ、ザカリー・パートン騎手に次ぐリーディング2位の成績。短期免許での来日経験もあり、日本のファンにはおなじみのジョッキーで、先週は札幌で行われた「ワールドオールスタージョッキーズ」に香港代表として出場した。9月29日に中山で行われるスプリンターズS(G1、芝1200メートル)では予備登録を行ったムゲン(セン6、P・ン)に騎乗予定となっている。