日本からシンエンペラーが参戦することで日本のファンから注目を集めているG1アイリッシュチャンピオンステークス。だが現地で最も注目されているのはG1未経験の3歳馬エコノミクスだ。

　W.ハガス厩舎のエコノミクスはナイトオブサンダー産駒。5月には英ダービー前哨戦のG2ダンテステークスを6馬身差で圧勝したが、本番の追加登録は見送った。休養を挟んでの復帰戦だった8月の仏G2ギヨームドルナノ賞は2馬身差の快勝で、大手ブックメーカー『パディパワー』では実績馬を差し置いて2.20倍の前売り1番人気に推されている。

　G1初挑戦、一線級の強豪とも初対戦で、英競馬メディア『At The Races』によるとハガス調教師は「バリードイル（A.オブライエン厩舎）の強豪らと戦うことになるが、どうなるか見てみよう。ステップアップの準備はできている」と話している。

　愛チャンピオンS後は10月のG1英チャンピオンステークスに登録しており、ハガス師は「たとえ勝てなくとも彼はいい馬。レース経験が浅い（4戦3勝）ので、これからどんどん良くなるだろう」「彼の限界がどこかは分からないが、まだそこに達していないことを願う」と続けていた。