【EPテイラーS】19馬身離す大逃げに騒然!木村和士がフルカウントフェリシアで鮮やか逃げ切り
2024年09月15日 12:53
<EPテイラーS>◇14日=ウッドバイン(カナダ)◇G1◇芝2000メートル◇出走5頭
カナダのウッドバイン競馬場は14日、「ターフチャンピオンズデー」と銘打たれ、芝のG1競走が4レース行われた。場内が騒然となったのは7R。牝馬限定のG1、EPテイラーS(芝2000メートル)だった。
5頭立ての4番枠からスタートした木村和士騎手とフルカウントフェリシア(牝5、K・アタード、父ウォーフロント)が軽快にハナへ。400メートル通過地点で後続との差は7馬身ほどだったが、そこから800メートル通過で14馬身差、1200メートル通過地点では19馬身差(公式発表)まで拡大。直線で後続が懸命に追いかけるものの、最後まで影を踏ませず、2着モイラに3馬身半差をつけ、鮮やかな逃げ切りを決めた。勝ちタイムは1分59秒29。
当初出走を予定していたゴドルフィンのシンデレラズドリームが直前で出走取消となり、一昨年にカナダ版ダービーを制し、昨年のBCフィリー&メアターフで3着だった地元カナダの女王モイラ、欧州から参戦した昨年の仏2冠牝馬ブルーローズセンが人気を集めていたレース。地元のベテラン、ラファエル・ヘルナンデス騎手や米国の殿堂入りジョッキー、ジョン・ヴェラスケス、トップジョッキーのウンベルト・リスポリ、英国リーディングを爆走するオイシン・マーフィーといった歴戦の名手たちを相手に、木村和士騎手の思い切りの良さが光る結果となった。
4番人気だったフルカウントフェリシアはこれが重賞3勝目で、G1は初制覇。木村騎手は一昨年にルジールで制しており、2年ぶり2度目のEPテイラーS制覇となった。
この日の木村騎手はナタルマSがウィルレインで9着、EPテイラーSがフルカウントフェリシアで1着、ウッドバインマイルがフィロディアリアンナで2着。サマーSは騎乗予定馬が直前でスクラッチとなったが、4鞍あったG1競走で3鞍に騎乗し、あらためて、「KK」(カズシ・キムラ)がその存在感を見せつけた。