シーズザグレイが米G1ペンシルベニアダービーで復権、次走はBCダートマイルか
2024年09月22日 14:35
米G1ペンシルベニアダービー(3歳、ダート9ハロン)が現地21日にパークスレーシング競馬場で行われ、好発から主導権を握った3番人気のシーズザグレイが、食い下がる4番人気ストロングホールドを突き放して完勝した(3馬身3/4差)。
発馬を決めたシーズザグレイは2番枠を利してハナに立つと、プレッシャーが上がりはじめる第3コーナーでは2番手の馬が後退。無理なく迎えた最終コーナーで5番手追走のストロングホールドが挑みかかってきたが、併せ馬の体勢から直線半ばで決着をつけた。
1番人気のドラグーンガードが勝ち馬の背後からラチ沿いキープで追撃するも、ストロングホールドにアタマ差及ばず3着まで。2番人気のアンマッチドウィズダムは3番手追走から直線早々に苦しくなり5着に終わった。
D.ルーカス調教師が管理するアロゲート産駒のシーズザグレイは、プリークネスステークス以来となる2度目のG1制覇(重賞3勝目)。プリークネスS後はベルモントステークス(7着)、前走のG2ジムダンディステークス(4着)と完敗が続いていた。
米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ルーカス師は次走についてブリーダーズカップダートマイルかクラシックか馬主クラブ会員たちの投票に委ねるとしつつも「私はダートマイルと考えているが、1マイル1/4(10ハロン)も守備範囲だ。特にあのトラックではね。もし1マイル1/4をこなすとすれば、あそこだろうね」と、小回りのデルマー競馬場ならBCクラシックも選択可能と示唆している。