英老舗競馬メディアがアルリファーをトップ評価も… 今年の凱旋門賞は「最高クラスの馬が不在」
2024年10月05日 13:27
レーティングの先駆けとして知られる英競馬メディアのタイムフォーム社が、現地6日の仏G1凱旋門賞に向けた同社独自の「タイムフォームレーティング」を発表。武豊騎手が騎乗するアルリファーがレーティング125でトップ評価となった。
アルリファーはJ.オブライエン厩舎に所属するウートンバセット産駒の4歳馬。2歳時に愛G1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスを勝って以降は白星から遠ざかっていたが、今年7月の英G1エクリプスステークスでシティオブトロイの2着に入ると、8月の独G1ベルリン大賞を制した。
なお同社のハンデキャッパーを務めるG.ノース氏は「今年の凱旋門賞は12ハロンの欧州最高レースとして期待される質に欠けているようだ」とし、例年よりも低レベルだと評価。
ノース氏はその理由として「キプリオス、シティオブトロイ、オーギュストロダン、エコノミクスらの有力馬が凱旋門賞以外のレースを目標としたこと。昨年の凱旋門賞で上位だったエースインパクト、ウエストオーバー、オネストが揃って引退済みなこと。何よりこの距離で最高クラスの馬たちの一部がセン馬であるため出走資格がないことだ」とした。
実際にG1英インターナショナルステークスでシティオブトロイの2着だった3歳セン馬カランダガンはアルリファーより4ポンド、英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制した4歳セン馬ゴリアットは2ポンド上のレーティングを与えられている。
ノース氏は「カランダガンとゴリアットが出走を認められていたら、かなりの差でランキングのトップだっただろう。フランスの中距離路線でトップクラスのイレジンとザリア(どちらもセン馬)も、現在は水準以下の凱旋門賞にかなりのスパイスを与えただろう」と指摘。セン馬の出走を認めないのは誤っていると持論を述べている。