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仏牝馬G1ロワイヤリュー賞は母テピンのグレイトフルが快勝、後継となるべく引退へ

2024年10月06日 10:42

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 仏パリロンシャン競馬場で現地5日にG1ロワイヤリュー賞(3歳以上牝馬、芝2800m)が行われ、道中は中団から後方につけた10番人気のグレイトフルが、好位追走のリバーオブスターズ(8番人気タイ)をゴール前で豪快に差し切った(3/4馬身差)。

 中団馬群の外につけていたグレイトフルは終盤にかけて後方まで位置を下げ、直線入口では最後列から進出してきた2番人気ミストラルスターに被されて仕掛けを待たされるロス。しかし、切り替えて大外から末脚を伸ばすと豪快にゴール前の混戦を断った。

 さらに1/2馬身差の3着にミストラルスターが粘り込み、1番人気のタームオブエンディアメントはゴール前の争いから遅れて7着。武豊騎手が鞍上のリリーハート(11番人気)はスタート直後のコーナーで馬群の外を回らされるなど、序盤の中団から終盤には最後列まで位置を悪くし、直線でも反応できないまま11着に終わった。

 グレイトフルはA.オブライエン調教師が管理する父ガリレオ、母テピンの超良血3歳馬。昨年8月のデビュー戦は芝7ハロンで9着に敗れ、今年6月の2戦目に芝12ハロンで初勝利を挙げると、7月にはG3スタネーラステークスで重賞初制覇を飾った。今回はそれ以来の白星で通算7戦3勝としている。

 英競馬メディア『racingtv.com』によると、オブライエン師は「クリストフ(スミヨン騎手)が匠の騎乗で導いてくれた。彼女の母は残念ながら死んでしまったし、繁殖牝馬としてプライスレスだから、これで引退するのではないかな」と、グレイトフルがG1勝ちを花道に引退する見込みとコメントしている。