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ドーピング疑惑に巻き込まれた名馬ワールドオブトラブル、ブラジルへ売却

2024年10月12日 13:07

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 米国で芝とダートの両方でG1を勝つなどの活躍を見せながら種牡馬としては不運もあって結果を出せずにいるワールドオブトラブルが、ブラジルに売却されたことが分かった。米競馬メディア『bloodhorse.com』が関係者の話として報じている。

 ワールドオブトラブルはストームキャット系カンタロス産駒の9歳馬。3歳だった2018年秋にG1ブリーダーズカップターフスプリントで2着と好走すると、翌2019年にはダート7ハロンのG1カーターハンデキャップ、芝6ハロンのジャイプール招待ステークスを制した。

 故障のため13戦9勝で引退して2020年から種牡馬生活を始めたワールドオブトラブルだが、同馬を管理していたJ.サーヴィス調教師が同年3月にドーピング容疑で起訴されたことで状況が暗転。生産界から冷ややかな目で見られて4年間の産駒数は129頭にとどまり、目立った活躍馬を送り出すことはできずにいた。

 ヒルンデールファームのJ.シクラ氏は「サーヴィスの件でワールドオブトラブルが敬遠されたことは、牧場と株主にとって大きな損失だった」とコメント。「ブリーダーの抵抗感は理解できるし、私たちは新たな一歩を踏み出すことにした」とブラジルに新天地を求めた理由を説明している。