現地12日、英ニューマーケット競馬場でG3オータムステークス（2歳、芝8ハロン）が行われ、欧米でG1を6勝した名牝テピンの息子にあたるドラクロワが接戦を制した。

　好スタートから逃げ馬と差のない2番手に付けたドラクロワは、先に前に出たスタンホープガーデンズを追って残り2ハロン手前からスパート。馬体を並べての一騎打ちに持ち込むと、最後はクビ差で競り勝った。

　ドラクロワの母テピン（父バーンスタイン）はブリーダーズカップマイルやクイーンアンステークスを勝つなど欧米のマイル路線で活躍した。昨年に13歳で死亡したが、残した産駒から現3歳のグレイトフル（父ガリレオ）が今月5日に仏G1ロワイヤリュー賞を制覇して繁殖入りした。

　最後の産駒であるドバウィ産駒のドラクロワは前走の愛G2チャンピオンズジュベナイルステークスで2着に敗れていたが、デビュー4戦目で姉に続く2週連続の重賞勝ちを偉大な母に届けた。英競馬メディア『racingpost.com』によると、A.オブライエン調教師は「彼の血統を考えれば、来年は中距離の有力馬になれない理由はない」と話している。