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G1に昇格の豪ジ・エベレスト、ベラニポティナが牝馬として初制覇

2024年10月20日 13:41

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 今年からG1に昇格したジ・エベレスト(芝1200m)が現地19日に豪ランドウィック競馬場で行われ、好発から3番手をキープしたベラニポティナ(4番人気タイ)が直線半ばで先頭をうかがうと、内を突いて2年ぶりの勝利に迫る8番人気ギガキックを差し返して接戦を制した(0.12馬身差)。

 大外の11番枠からハナを切れるほどのスタートを決めたベラニポティナは、内のストームボーイ(6番人気タイ)とグローイングエンパイア(4番人気タイ)に先を譲って3番手に控える。直線の残り200mから先頭争いに加わると、序盤の最後方から内を突いたギガキックに頭ひとつほど出られるも、しぶとく差し返して激闘を制した。

 さらに1.19馬身差の3着争いをグローイングエンパイアが制し、1番人気のジョリースターは序盤の後方から位置を下げ続け、最終コーナーの最後方から直線で猛然と追い上げたものの、3着争いにも0.28馬身及ばず7着に敗れた。なお、トラフィックウォードンはゲートでのトラブルにより除外されている。

 ベラニポティナはC.マー調教師が管理するプライドオブドバイ(父ストリートクライ)産駒の7歳牝馬で、6月のタタソールズティアラに続く4度目のG1制覇(重賞7勝目)。昨年は無念の除外となったジ・エベレストを目標に7歳の今季も現役を続行し、初戦のG3コンコルドステークス(2着)、前走のG2プレミアステークス(3着)と2戦して臨んでいた。

 豪競馬メディア『racenet.com.au』は今年のジ・エベレストにまつわる記録をまとめており、ベラニポティナはこのレースを牝馬として初制覇し、生涯獲得賞金(1826万2630豪ドル)をウィンクス、ネイチャーストリップに次ぐ豪州歴代3位とした。また、これまでマー師はジ・エベレストに管理馬を出走させたことがなかったが、ベラニポティナと3着のグローイングエンパイアを合わせて一気に900万豪ドルを獲得。C.ウィリアムズ騎手はギガキックで制した2022年以来の2勝目を手にしている。