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豪G1コックスプレートを記録的圧勝のヴィアシスティーナ、メルボルンCに参戦も

2024年10月27日 10:22

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 豪G1コックスプレート(3歳以上、芝2040m)が現地26日にムーニーバレー競馬場で行われ、6番手で中間点を通過した4番人気のヴィアシスティーナが日本から参戦したプログノーシス(1番人気)を最終コーナーで捕らえると、約170mの直線で8馬身差を開いて圧勝した。

 レースは大逃げで鳴らすプライドオブジェニ(2番人気)が前半1000mを58秒46で入り、プログノーシスは課題のゲートを決めて約2馬身半の位置を離れず追走。ヴィアシスティーナは序盤の7番手から中盤で一つポジションを上げると、残り700m付近から前方との差を詰めにかかった。

 プログノーシスは最終コーナーの手前で苦しい格好のプライドオブジェニを射程圏に収めたが、両馬の外からヴィアシスティーナが捲るようにして飲み込み勝負はあっさり決着。直線独走からJ.マクドナルド騎手がゴールを前に早々と腰を上げ、派手なガッツポーズとともにフィニッシュした。プログノーシスは完敗ながらも2着を死守し、さらに2馬身差の3着争いを5番人気の3歳馬ブロードサイディングが制した。

 C.ウォーラー調教師が管理するファストネットロック(父デインヒル)産駒のヴィアシスティーナは、欧州在籍時の1勝に加えて通算5度目のG1勝ち。走破時計2分01秒07は2017年のウィンクスを1秒87も更新するトラックレコードで、8馬身差も2016年のウィンクスに並ぶ着差レコードとなった。

 また、ウォーラー師はウィンクスでの4連覇と合わせてコックスプレートは歴代3位タイの5勝目。マクドナルド騎手は歴史的な勝利でG1レース通算100勝に到達した。ただし、ゴール前のアピールが早すぎたとして2000豪ドル(約20万円)の過怠金を科されている。

 豪競馬メディア『racing.com』では関係者のコメントを紹介しており、ウォーラー師は22日朝に発生した放馬のアクシデントを振り返りながら「カギとなるものが10くらいあり、常識以外の何物でもなくシンプルなものさ」「私は火曜の朝に問題視されたことに対処し、良いショーを披露しようと集中したんだ」「直感があった。オーストラリアンフットボールのコーチにせよ、子どもの面倒を見る母親にせよ、何か悪いことがあれば正すようにね。馬のために良さそうなことは何でも試したんだ」と打ち明けている。

 なお、ヴィアシスティーナの今後についてはウォーラー師も馬主関係者も態度を保留しているものの、メルボルンカップに出走させる可能性を否定していない。

(人気は日本発売分)