英2歳G1フューチュリティT、伏兵ホタズヘルがドラクロワとの叩き合いを制す
2024年10月27日 10:23
来春の英クラシック戦線を占うG1フューチュリティトロフィー(2歳、セン馬不可、芝8ハロン)が現地26日にドンカスター競馬場で行われ、8頭が一団の中で先行したホタズヘル(6番人気タイ)が1番人気ドラクロワとの一騎打ちをハナ差で制した。
8頭は先頭から4、5馬身圏内の一団で道中を運び、ホタズヘルは3、4番手で前にドラクロワを見る格好。残り3ハロンを切って接近すると徐々に2頭が併せ馬の形で抜け出していく。最後の1ハロンでは半馬身ほど抑え込まれていたホタズヘルだが、しぶとく食い下がるとゴールでわずかに逆転した。
2番人気のウィンブルドンホークアイはホタズヘルと道中並走も、ペースが上がった所から離されて4馬身3/4差の3着に完敗した。
ホタズヘルはJ.ハリントン調教師が管理するトゥーダーンホット産駒の牡馬でG1初制覇。6月5日にデビュー2戦目で初勝利を挙げると、7月25日の3戦目にはG3タイロスステークスで重賞初制覇を飾り、9月28日の前走でもG2ベレスフォードステークスを勝っていた。これで通算6戦4勝(重賞3勝)としている。
英競馬メディア『attheraces.com』などによると、ハリントン師は「彼は凄くタフで競り合いが大好きなの。彼が大きな差をつけて勝つようなことはないでしょうね。相手の馬を見ながら“ボクの方が強いよ”というのが大好きなのよ」と、ホタズヘル(Hotazhell=Hot as Hell「ものすごく熱い」)の馬名が強気な性格に由来したものと紹介。来年は1マイルから始動するつもりで12ハロンをこなせるか分からないと打ち明ける一方、非常にリラックスした馬で可能性はあることを示唆している。
なお、大手ブックメーカー『コーラル』はホタズヘルとドラクロワの英ダービーにおける前売りオッズを26倍に設定。また、『ベットフェア』は英2000ギニーの前売りでホタズヘルを34倍から25倍台にカットした。