ゴールドラッシュグルが豪G1ヴィクトリアダービー快勝、アメリカンファラオ産駒は連覇
2024年11月06日 13:25
豪G1ヴィクトリアダービー(3歳、芝2500m)が現地2日にフレミントン競馬場で16頭により争われ、4番手で中間点を通過したJ.カー騎乗のゴールドラッシュグル(3番人気タイ)が直線早々に抜け出し、中団の後ろから追い上げる11番人気のスケアリーに1.5馬身差をつけて快勝した。
13番枠のゴールドラッシュグルは序盤の中団から中間点を前に押し上げ、2列隊形で進む4番手の位置を確保。最終コーナーを手応え良く進出すると直線早々に抜け出し、スケアリーらにつけ入る隙を与えなかった。
中団の内ラチ沿いを追走したチャイナシー(5番人気タイ)がさらに0.46馬身差の3着に続き、G1スプリングチャンピオンステークス勝ちから連闘で臨んだ1番人気エルカステロは後方から末脚不発で5着まで。勝ち馬と3番人気を分け合ったレッドエーシズは6着、2番人気のキングオブサンダーも7着に終わった。
ゴールドラッシュグルはアメリカンファラオ産駒の牡馬でA.グリヤス調教師が管理。2歳時は4月デビューで2連敗に終わるも、4カ月の休養から復帰した8月17日の3歳初戦での初勝利から10月19日の前走まで5戦3勝(2着2回)と軌道に乗り、重賞初挑戦でG1制覇とした。なお、アメリカンファラオ産駒のヴィクトリアダービー制覇は、先ごろ疝痛の合併症により死亡したリフロケットに続き2年連続となった。
南オーストラリア州アデレード出身のカー騎手は、同州に拠点を置くグリヤス師の管理馬に乗せてもらっていたことがあるため「ダービーデーのような大舞台で恩返しできて良かった」と喜ぶとともに、ゴールドラッシュグルにはゴール後も余力があったと豪競馬メディア『racing.com』などに対してコメントしている。