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​カーインライジングが8連勝で香港スプリント制覇、「ベストではないがやり遂げた」

2024年12月09日 11:10

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 現地8日に香港シャティン競馬場で行われたG1香港スプリント(芝1200m)は、地元の超新星カーインライジングが圧倒的な1番人気に応えてG1初制覇を果たした。

 外目の枠から押して出たカーインライジングはいったんハナに立つものの、すぐに内のカリフォルニアスパングルに譲って2番手に待機。直線に入っても楽な手応えのまま、残り250メートル付近で鞍上が追い出すと悠々と先頭に立つ。

 そこへ内で足をためていたサトノレーヴ、さらにヘリオスエクスプレスが迫ったが、カーインライジングが危なげなく押し切った。半馬身差の2着争いはヘリオスエクスプレスが制し、サトノレーヴは勝ち馬から3/4馬身差の3着。残る日本勢は見せ場なく、トウシンマカオは9着、ルガルは11着に終わった。

 D.ヘイズ厩舎のカーインライジングはこれで破竹の8連勝。4回目の香港スプリント制覇となったZ.パートン騎手は「何かがゲートでぶつかったのに頭を向けたため、スタートで少し出遅れた」「道中もビクターザウィナーに絡まれて、いつものようにリラックスする余裕がなかった」と話したうえで、直線でも何かにとびかかって気を散らしていたとレースを振り返り、「今日はベストではなかったが、それでも彼は仕事をやり遂げた」と底知れぬ相棒をたたえた。

 ヘイズ調教師は、馬の回復具合を見て今後を決めるとのことで、「次の短距離G1(センテナリースプリントカップ)は1月下旬。その後に香港クラシックマイルに行くかどうかを決める」と距離延長に含みを持たせた。香港ジョッキークラブ公式サイトは、カーインライジングが来年10月に行われる芝の世界最高賞金レースである豪G1ジ・エベレストを目標とすると伝えている。