名種牡馬のアンクルモーが安楽死、KYダービー馬ナイキストらの父
2024年12月20日 10:55
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米国を代表する名種牡馬のアンクルモーが、左前脚を負傷して現地19日に安楽死の処置が取られた。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。
今年16歳だったアンクルモーはインディアンチャーリー産駒。デビュー3連勝で2010年の米G1ブリーダーズカップジュベナイルを制して米最優秀2歳牡馬に選出された。
その後はG1勝ちがなく、通算8戦5勝で引退。種牡馬としては2016年のケンタッキーダービー馬ナイキストを筆頭に、21年のG1ブリーダーズカップターフスプリント制覇のゴールデンパル、22年のベルモントステークス勝ち馬モードニゴールなど数々のG1馬を送り出した。
18日時点での全1320頭の出走馬のうち887頭が勝ち上がり、産駒が獲得した総賞金は1億2400万ドル(約195億円)以上。ダートでは史上最速で100頭のステークス勝ち馬を輩出した。ブルードメアサイアーとしても優秀で、今年の年度代表馬候補ソーピードアンナの母父でもある。
繋養先だったアシュフォードスタッドを所有するクールモア・アメリカのD.ライアン氏は「私たちはまだショックを受けている」と悲痛なコメント。同馬のオーナーだったM.リポール氏も「リポールステーブルのファミリー、(同馬を管理していた)T.プレッチャー調教師のファミリー、そしてクールモアのファミリー全員が悲嘆に暮れている。アンクルモーは私にとって王者や種牡馬以上の存在だった。これからもそうあり続けるだろう」とXに投稿している。