暴挙に「後悔しています」南アフリカのトップジョッキーがレース中にライバル騎手をムチで殴打!
2025年01月28日 17:40
南アフリカのトップジョッキー、ギャビン・レレナ騎手(39)がレース中にライバルの騎手をムチで殴打したレース映像が拡散され、世界的な話題となっている。
事件が起きたのは26日のターフフォンテン競馬場の2R(芝約1400メートル、7頭立て)。2番手を走っていたジェイソン・ゲイツ騎手の騎乗馬ブラードヴィジョンとその後方を走っていたレレナ騎手の騎乗馬ジムアストームの2頭が最後の直線で馬体を併せて競り合う形になり、残り200メートル地点でレレナ騎手は馬上で立ち上がると、ゲイツ騎手に向け、力強く3度、ムチを振り下ろした。レース結果はブラードヴィジョンが7頭立ての7番人気で4着、ジムアストームが1番人気で6着だった。
レレナ騎手の暴挙はSNS上で拡散され、英国のレーシングポストをはじめとした各国のメディアで大きく取り上げられている。レレナ騎手は同日に自身のX(旧ツイッター)に声明文を投稿。「正式な声明を出すことが不可欠だと感じています。起こったことは私の性格上、まったく相いれないものであり、今回の出来事を深く後悔しています。馬のオーナーと調教師、私のスポンサー、競馬ファン、そして、レース当日の関係者に心からお詫びします」と謝罪している。また、ムチで殴打した暴挙については「私のリアクション(反応)はゲイツ騎手との接触、アクションに続いて起こったことは明確にしておきたいと思います。どんなスポーツでも本能的に脅威や挑発、攻撃に対する反応では、通常の状況とは示さないような反応につながります」と釈明。「私の行動が多くの指摘、意見を呼んだことはわかっています。この競馬というスポーツは私にとって特別なものです。このスポーツを最も尊敬していて、貢献していきたいと思っています。競馬が本当に素晴らしいものになるように願っています。残念ながら、今日の出来事は、その思いを損なうものであり、馬券購入者、オーナー、調教師、ファン、関係者に失望を与えてしまったことを深く反省しています」とつづっている。
レレナ騎手はこれまでに通算2500勝以上を挙げ、英国の騎手招待競走「シャーガーC」や香港の騎手招待競走「インターナショナルジョッキーズチャレンジ」にも出場経験がある。南アフリカの競馬協会は今回の出来事について調査を行う予定となっている。