欧州の芝のトップホースも参戦だ－。昨年のドバイターフを制したフランスのファクトゥールシュヴァル（セン6、J・レニエ）がサウジC（G1、ダート1800メートル、22日＝キングアブドゥルアジーズ）に参戦することが分かった。サウジC主催者が公式ニュースで伝えている。

　昨年3月のドバイターフでG1初制覇を果たした同馬は今年初戦となった1月24日のG1アルマクトゥームチャレンジ（メイダン）でダートに初挑戦。3着に好走したことで、サウジCへの手応えをつかんだようだ。管理するジェロム・レニエ調教師は「（初ダートで）いきなりサウジCではなく、マクトゥームチャレンジでキックバックへの反応を見たかった。サウジCはワンターンでペースも速いので、展開は異なるし、ドバイとサウジでは馬場（砂質）も異なりますが、ミカエル（バルザローナ騎手）はサウジの方が彼に合っていると考えています。だから、トライしましょう。距離もドバイターフと同じなので、すごく楽しみです」とコメントしている。

　昨年のBCクラシックに参戦プランがあったことも明かされており、レニエ師は「彼（ファクトゥールシュヴァル）は私たちにとって『生ける伝説』です。彼と一緒にサウジへ行くことにワクワクします。日本馬や米国馬とサウジCでどのようなレースをするのかを見て、その後は（連覇がかかる）ドバイターフ（G1、芝1800メートル、4月5日＝メイダン）に行くでしょう。（ダートの）ドバイワールドCは2ターンの2000メートルで馬場も特殊です。（欧州のシーズンを前に走るのは）ドバイターフが合っていると思います」と今後の展望も語っている。

出典：日刊スポーツ