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【サウジC】「彼は無敵だ」香港馬ロマンチックウォリアーは早め現地入りで日本馬撃破へ着々

2025年02月17日 12:40

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 サウジC(G1、ダート1800メートル、22日=キングアブドゥルアジーズ)で日本馬の前に立ちはだかる強敵が、香港の最強馬ロマンチックウォリアー(セン7、C・シャム)だ。

 香港では春のクイーンエリザベス2世C、暮れの香港カップをいずれも3連覇。一昨年はオーストラリアでオセアニアの最強馬を決めるコックスプレートを制し、昨年の日本では安田記念で日本馬を一蹴してしまった。何度も何度も日本馬と戦い、一度も日本馬に敗れたことのない絶対的な「日本馬キラー」。昨年の香港カップの前に今回の中東遠征プランが明らかになり、前哨戦でドバイのジェベルハッタを圧勝し、満を持して初ダートのサウジCに挑む。

 陣営は今回が“最初で最後のダート挑戦”と表明。次走はドバイターフになることが濃厚で、この一戦にかける思いは強い。ニュージーランド出身の世界的名手で、主戦を務めるジェームズ・マクドナルド騎手は「確かなことはロマンチックウォリアーが香港のダートで素晴らしい走りをしていること。サウジがまったく違うダートであることは知っているけど、彼がかなり適応すると思う根拠です。芝の走りをダートに持ち込める馬が世界に1頭だけいるとしたら、それはロマンチックウォリアーです。彼は信じられないハートと勝利への強い意志、そして、レーススタイルを持っています。ひそかにこなせると確信しているし、彼を打ち負かすのは大変なことだと思います」と絶大な自信を見せている。

 昨年暮れの香港カップでは日本のダービー馬(タスティエーラ)、3冠牝馬(リバティアイランド)を相手に最後は流しながらゴールする大楽勝劇を演じたロマンチックウォリアー。マクドナルド騎手は「彼に乗るたびに彼は無敵だと感じます。そんな感覚を与えてくれます」と豪語する。ジェベルハッタを制し、ドバイのメイダン競馬場からは日本馬より早い先週10日に移動。早めのサウジ入りで態勢を着々と整えている。今回も日本のダート馬4頭を撃破するのか、それとも日本馬4頭がこれまでの借りを返すのか、注目の一戦が近づいてきた。

出典:日刊スポーツ