欧州で4レースがG1昇格、ヴェルメイユ賞など凱旋門賞の前哨戦は1週前倒しに
2025年02月19日 12:24
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ヨーロッパ・パターン競走委員会(EPC)は現地18日にレースの格付けに関する発表を行い、英仏愛の計4レースがG1へ昇格するのをはじめ、各国のレース編成に大きな変更が加えられることも明らかになった。
2025年にG1格付けを受けるのは英チャンピオンズデーの英チャンピオンズロングディスタンスカップ(3歳以上、芝16ハロン)と英インターナショナルステークスなどが行われるイボア開催のシティオブヨークステークス(3歳以上、芝7ハロン)、フランスの長距離戦ヴィコンテッスヴィジエ賞(4歳以上、芝3100m)で、欧州における古馬混合の芝7ハロン(1400m)のG1はフォレ賞(フランス)に続き2レース目となる。
また、2026年には愛チャンピオンズフェスティバルの2歳G2チャンピオンジュベナイルステークスもG1に昇格し、それに伴い距離が現在の8ハロンから9ハロンに延長される。この他に2歳牝馬を対象とするフランスのオマール賞(芝1600m)が2025年からG2に格上げとなる。
2024年との比較ではブラックタイプが826レースから814レースとなり、その内訳は重賞が5レース減、リステッドは7レース減。フランスのG2グロシェーヌ賞がG3へ、アイルランドのアメジストステークスはG3からリステッドに格下げとなったほか、イタリアではG2グランクリテリウムをはじめ11レースが降格し、そのうちリステッドの9レースは格付けを失った。
格付け以外では、フランスギャロがヴェルメイユ賞とフォワ賞、ニエル賞を行うアークトライアルデーを1週繰り上げ、マイルG1ムーランドロンシャン賞との同日開催とすることを発表。さらに、3歳以上の牝馬を対象とするG2ポモーヌ賞(アレックヘッド賞)を廃止し、4歳以上の牝馬が対象だったG1ジャンロマネ賞を3歳牝馬にも開放、ラクープドメゾンラフィット(4歳以上)とプランスドランジュ賞(3歳限定)は1レースに統合する。また、英国の平地重賞を距離体系別にプロモートしてきた「ブリティッシュ・チャンピオンズシリーズ」は2025年をもって打ち切りとなることが発表されている。