豪州移籍のシルバーステート産駒モズマーカッシン豪快末脚で3連勝「まだまだ底を見せていない」
2025年03月07日 12:48

日本からオーストラリアに移籍したシルバーステート産駒モズマーカッシン(セン5、M・クマーニ)が5日、メルボルン近郊のサンダウン競馬場で行われた4R(芝1800メートル)に出走し、豪快な差し切りを決めた。3連勝で「メトロポリタン開催」を初勝利。オーストラリア移籍後の戦績は5戦3勝となった。
レースはハンデキャップ戦で、6頭立て。日本でもおなじみのダミアン・レーン騎手が騎乗したスーパーソーラーが粘り込むところをゴール前でL・ベイツ騎手とモズマーカッシンが強襲し、力強い末脚でねじ伏せた。60・5キロを背負い、勝ちタイムは1分52秒36。
モズマーカッシンは父シルバーステート、母リュミエールゲラン、近親にスプリント路線で活躍したハクサンムーン、現役のサトノレーヴがいる血統。日本のJRAでは新馬戦3着、未勝利戦で2着3回と惜しい競馬で勝ち上がれなかったが、オーストラリアに移籍し、新天地で素質を開花させている。
所有するライジングサン・シンジケートの川上鉱介代表は「日本の未勝利馬でも適性のある馬を見極めてあげればオーストラリアで活躍できると信じて、この会社を立ち上げましたが、それが証明できてうれしいです」と喜びを語り、「この馬をお譲りくださった前オーナーに感謝するとともに、まだまだ底を見せていない本馬がオーストラリアでさらに上を目指せるように頑張ります」と意気込んでいる。
同シンジケートは日本出身のホースマン3名で創設。マイネルレガシー、ニシノクレセントなど日本からの移籍馬や現地オーストラリアのセールで落札させた馬を共有し、オーストラリアの大レース制覇を目指している。