ロージズインメイを追悼「間違いなく最高の馬」現役時オーナーが日本売却の理由と経緯も明かす
2025年03月07日 17:58

4日に25歳でこの世を去ったロージズインメイを現役時に所有していた米国の生産者兼馬主、ケン・ラムゼイ氏が追悼した。ブラッドホース電子版が伝えている。同馬の死亡記事の中で、ラムゼイ氏は「ロージズインメイは間違いなく私たちが所有した最高の馬の1頭でした。妻(共同所有するサラ・ラムゼイ氏)も心から愛していました」とその存在を振り返った。
ロージズインメイは05年にドバイワールドカップを制覇。当時、ラムゼイ夫妻にはもう1頭、同じく生産馬でG1を制したキトゥンズジョイの存在もあった。ラムゼイ氏は「ロージズインメイとキトゥンズジョイのどちらを(日本へ)売るのかで議論になりました。日本の生産者はどちらも欲しがっていました。ロージズインメイは今までの所有馬で最も馬体は良かったと思いますが、私はキトゥンズジョイの方が血統がいいと感じていました。キトゥンズジョイは妻にちなんで名付けた馬でしたし(サラ氏の愛称がキトゥン)、最終的にロージズインメイを売却することに同意しました」とロージズインメイを日本のビッグレッドファームに売却した理由と経緯を明かしている。
ロージズインメイの1歳下で、米国でけい養された種牡馬キトゥンズジョイ(22年に21歳で死亡)は北米でG1馬を多数輩出してリーディングサイアーに輝いただけでなく、英国でロアリングライオン、カメコ、日本でジャンダルムなど、世界中で産駒がG1を制した。ラムゼイ氏は「私たちはロージズインメイのおかげで得たお金で繁殖牝馬を購入し、キトゥンズジョイと交配させました。(種牡馬)キトゥンズジョイの成功はロージズインメイのおかげなのです」とかつての愛馬に対し、感謝の思いを伝えている。