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引退撤回のプライドオブジェニ、豪G2ピーターヤングSで鮮やかに復活

2025年03月16日 12:20

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 昨シーズンの豪州年度代表馬プライドオブジェニが、昨年11月の引退発表から現地15日にコーフィールド競馬場のG2ピーターヤングステークス(2歳以上、芝1800m)で現役復帰。直線入口から鞍上が繰り返し後ろを振り返る余裕で鮮やかに逃げ切りを決めた。

 ザルドジに1番人気を譲って2番人気のプライドオブジェニは、かつての型通り徐々にスピードを上げて先頭に立ち、中間点では2番手の最低6番人気ボワダルジャンから3馬身余り、3番手のザルドジからはさらに4馬身ほどのリードを奪う。

 最終コーナーから直線入口にかけてはC.ニューイット騎手が後ろとの差を何度も確認。ステッキを一発受けただけで2着のザルドジに2.75馬身差、3着のボワダルジャンにはさらに2.5馬身差をつけて楽々と逃げ切った。

 プライドオブドバイ産駒のプライドオブジェニは、昨年10月のコックスプレートから連敗すると、7歳という年齢や鼻出血の症状も見られたため一度は繁殖入りが発表された。しかし、年明けには調教を再開して鼻出血による出走停止期間が明けた今回で現役復帰にこぎつけ、かつてのような鮮やかな逃げ切りで通算5度目の重賞勝ちとした。

 レース後に豪競馬メディア『racing.com』の取材に応じたニューイット騎手は、レース前にオーナーからステッキを入れないよう言われていたものの、プライドオブジェニがリラックスしすぎていたため、スイッチを入れるために一発だけ使う必要があったと明かしている。

 なお、プライドオブジェニの次戦は昨年2着に敗れたG1オーストラリアンカップ(329日)になる見込み。