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KYダービー路線入りしたバージニアダービー、アメリカンプロミスが圧勝

2025年03月16日 18:20

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 現地15日、米コロニアルダウンズ競馬場で今年からケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズに組み込まれたバージニアダービー(3歳、ダート9ハロン)が行われ、3番人気のアメリカンプロミスが先行策から2着の6番人気レンダージャッジメントに7馬身3/4差をつけて圧勝した。

 抜群の発馬からハナを切ったのは1番人気のゲタウェイカー。これをアメリカンプロミスが追い掛け、外から馬体を並べてプレッシャーをかける。ゲタウェイカーが第3コーナーから手応え劣勢になると、アメリカンプロミスは徐々に離して迎えた直線でリードを広げる一方となり、最後は鞍上が流す余裕でゴールした。

 レンダージャッジメントは前の2頭から2、3馬身離れた3番手を追走して2着に続き、これに3/4馬身差の3着には序盤に行き脚つかず最後方の7番手から追い込んだ5番人気のオマハオマハが入線。脚が上がったゲタウェイカーはさらにクビ差の4着に終わった。

 アメリカンプロミスはD.ルーカス調教師が管理するジャスティファイ産駒の牡馬。昨年7月のデビューから6戦目の12月29日に勝ち上がり、年明けからはG3サウスウェストステークスで6位入線も7着に降着、前走のG2リズンスターステークスでも5着と連敗していた。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ルーカス師の助手は「ジョッキーが上手く乗ってくれた。彼を追い掛ける完ぺきな位置につけて、完ぺきに遂行してくれた」と今回が初コンビのN.フアレス騎手を称賛。殊勲のフアレス騎手は「自分の馬を早めに動かしたくなかったが、トラックの状況から前に行く必要があることは分かっていた」と馬場傾向を読み切ったことを勝因に挙げている。

 バージニアダービーは昨年までコロニアルダウンズ競馬場の夏開催で行われる芝9ハロンのG3だったが、今年から春に移行してダート9ハロンへと大きく条件変更。そのため重賞格付けのないステークスとして再スタートとなったが、KYダービー出走馬選定ポイントシリーズに組み入れられ、1着にはダービー出走当確圏内に相当する50点が配分されている。

 コロニアルダウンズ競馬場はダービーの舞台であるチャーチルダウンズ競馬場と同じチャーチルダウンズ社が経営し、この日の場内実況はダービーと同じアナウンサーが担当、トロフィー授与も州知事が行う力の入れようだった。