ブロードサイディングが豪G1ローズヒルギニーで復権、陣営は次戦の選択に迷いも
2025年03月23日 12:00

現地22日、豪ローズヒルガーデンズ競馬場で行われたG1ローズヒルギニー(3歳、芝2000m)は、1番人気のブロードサイディングが好位追走から残り200mで抜け出し、中団から大外を急追する4番人気アエリアナを際どく振り切った(0.03馬身差)。
ブロードサイディングは序盤に5番手付近から2番手まで位置を上げるも、他馬の出入りに応じて4番手に収まる。残り600mを切ると後方追走の2番人気のスウィフトファルコンが進出してブロードサイディングに接近。この動きを受けて各馬がスパート態勢に入った。
手応え良く直線に向いたブロードサイディングはスウィフトファルコンを従えたまま残り200mを切って先頭へ。そのまま押し切りを狙う所に内ラチ沿いから馬群の外に持ち出されたアエリアナが急追し、これを際どく振り切った。さらに0.7馬身差の3着にスウィフトファルコンが続いている。
ゴドルフィンが所有するブロードサイディングはトゥーダーンホット産駒の牡馬でJ.カミングス調教師が管理。これが3歳初戦のゴールデンローズステークス以来となる4度目のG1制覇で重賞は通算6勝目とした。
豪競馬メディア『racenet.com.au』によると、カミングス師はブロードサイディングが本来は2000m向きと考えておらず、この日の勝利を能力あってのものと称賛。ただし、今後の話になるとドンカスターマイル(4月5日)ではハンデが適当と思えず、クイーンエリザベスステークス(4月12日)では距離が不安と悩める胸中を打ち明けている。
なお、2着に惜敗したアエリアナの次走はオーストラリアンオークスとのこと。