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プライドオブジェニは二走ボケ? G1オーストラリアンCでまさかの大敗

2025年03月30日 11:00

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 豪G1オーストラリアンカップ(3歳以上、芝2000m)が現地29日にフレミントン競馬場で10頭により争われ、15日のG2ピーターヤングステークスで引退からの復帰勝利を挙げたプライドオブジェニが出走。1番人気に推されたものの直線早々に捕まって9着に沈む波乱の結果となった。

 最内枠のプライドオブジェニはゲートを決めて難なくハナに立ったが、後続がついてきていつものような大逃げにはならず、直線入口で捕まるとほとんど抵抗できずに失速。プライドオブジェニから5馬身ほどの6番手で中間点を通過した5番人気のライトインファントリーマンが、直前から抜け出す構えの6番人気デニーナレッジを残り300mで捕らえて快勝(2馬身差)した。

 さらに0.46馬身差の3着に2番人気のザルドジが続き、プライドオブジェニは鞍上のC.ニューイット騎手が追うのをやめて勝ち馬から15.71馬身差でゴールしている。

 ライトインファントリーマンはデインヒル系ファストカンパニー産駒の6歳セン馬で、プライドオブジェニと同じC.マー調教師が管理。今回は32カ月ぶりの重賞勝ちだった昨年12月のノーザリーステークスに続くG1制覇で通算3度目の重賞勝ちとした。

 なお、見せ場を作れなかったプライドオブジェニについてニューイット騎手は、豪競馬メディア『racing.com』に対し「ゲートを素早く出てはじめの23ハロンは上々だったし、(残り)1200m地点でも他馬がついてきたけど少し彼女に任せてみたら1000mを過ぎた所で疲れてしまった。まるで彼女らしくなかったんだ」「ちょっと分からないね」と敗因をつかみかねている様子。

 マー師はいわゆる二走ボケのようなものがあるとは信じていないと断りつつも「(復活した前走の)ピークから2週間が過ぎれば、非常に難しいことになり兼ねないし、それが二走目というものなんだ」と受け止めており、レース後の獣医検査でもプライドオブジェニに特に異常は見られなかった。また、ライトインファントリーマンの次戦はクイーンエリザベスステークスとのこと。