現地1日、豪ローズヒルガーデンズ競馬場で行われたG1ヴァイナリースタッドステークス（3歳牝馬、芝2000m）は、単勝1.40倍の圧倒的人気を集めたD.レーン騎乗のトレジャーザモーメントが、好位追走から直線半ばで抜け出し快勝した。

　抜群のスタートを決めたトレジャーザモーメントは序盤に押し出されそうになるも、レーン騎手が冷静に2番手に誘導。中間点を過ぎて3番人気のデクリシーブルヴァードが進出すると3番手に控え、持ったままの手応えで迎えた直線では満を持しての仕掛けから抜け出した。

　道中6番手を追走した4番人気のベナギルが勝ち馬の抜けたコースから1.22馬身差の2着に続き、デクリシーブルヴァードはさらに1.99馬身差の3着に粘り込んだ。

　トレジャーザモーメントはM.ラウリー調教師が管理するデインヒル系アラバマエクスプレス産駒で、昨年11月のクラウンオークスに続く2度目のG1制覇。この間にアンガスアルマナスコステークス、キューニーステークスとG2を連勝するなど昨年9月から7連勝で重賞5勝目とした。

　ラウリー師は豪競馬メディア『racenet.com.au』などに対して「オークスまで10日はパーフェクトだろう」と、次戦は4月12日のオーストラリアンオークスになることを明言している。