【ドバイシーマC】「危険な人気馬」カランダガンは好走した仏馬と異なる“ぶっつけローテ”
2025年04月05日 17:50

ドバイワールドCデーが5日深夜、UAEのメイダン競馬場で行われる。
カランダガン(セン4、F・グラファール)は危険な人気馬だ-。昨年8月、馬券発売された英インターナショナルSは豪快な末脚で英ダービー馬シティオブトロイの2着に食い込み、日本のファンにもおなじみのフランス調教馬。グラファール厩舎でキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制し、ジャパンCに参戦したゴリアットと「2枚看板」を形成している。2頭がともにセン馬であるため、昨秋は「凱旋門賞をセン馬に開放すべきでは」という議論が過熱したほどだ(結果的に見送られている)。
英インターナショナルSと英チャンピオンSの2着だけでなく、ロイヤルアスコット開催で12ハロンのG2キングエドワード7世Sを圧勝しているため、今回は欧州のブックメーカー各社が連覇を狙うレベルスロマンスではなく、この馬を前売り1番人気にしている。
ただ、能力は本物としても、気になるのは臨戦過程だ。ドバイに遠征するフランス調教馬は3月上旬にシャンティイ競馬場のオールウエザー戦(ダルシャーン賞など)をステップを使うのが普通。過去10年のドバイシーマCで馬券圏内に好走したフランス調教馬5頭のうち、4頭がシャンティイでステップ競走を走り、イクイノックスが勝った一昨年3着のザグレイは2月にメイダン競馬場のG3(ドバイミレニアムS2着)を走っていた。カランダガンの“ぶっつけローテ”は大きな懸念材料になる。