【クイーンエリザベスS】ヴィアシスティーナが今季7度目のG1制覇、ローシャムパークは6着
2025年04月13日 08:25

豪G1クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝2000m)がランドウィック競馬場で現地12日に行われ、単勝1.4倍の圧倒的人気を集めたヴィアシスティーナが先頭から7、8馬身差の中団ラチ沿いで中間点を通過すると、直線では馬群の中から1.75馬身差と突き抜けて貫禄勝ちした。
中団の後ろ寄りからレースを進めたヴィアシスティーナは、中間点付近から徐々に位置を上げはじめ、最終コーナーでは先頭から3、4馬身の圏内に接近。直線入口で両脇から挟まれるような格好になり、J.マクドナルド騎手が手綱を引く場面もあったが、立て直すとわずかなスペースを一瞬にしてすり抜け、残り100mを前にして大勢を決した。
ヴィアシスティーナの1列前で馬群の外を追走した英国のドバイオナー(3番人気)が2着に続き、もう1列前で4番手追走の9番人気トムキトゥンがさらに0.75馬身差の3着に入線。日本から遠征したローシャムパーク(2番人気)はヴィアシスティーナをマークするように運ぶも末脚不発で6着、ジオグリフ(5番人気)はトムキトゥンの内から失速して最下位の13着に終わった。
C.ウォーラー調教師が管理するファストネットロック産駒の7歳牝馬ヴィアシスティーナはG1レース3連勝で通算9度目のG1勝ち。今シーズンだけでG1レース7勝とし、ウィンクスの持つシーズン最多G1勝利記録に並んだ。ヴィアシスティーナの走破時計2分00秒41はレースレコードで、2014年にハンプトンコートがマークしたコースレコードに0秒11差と迫るものだった。
豪競馬メディア『racenet.com.au』によると、ヴィアシスティーナが進路を失いかけた直線入口について、マクドナルド騎手は「ついていった馬(ジオグリフ)がスペースに飛び込むと思っていたけど行かなかったから、彼の後ろで減速しないといけなくなった」と説明。「でも彼女は格が違った。スペースができた途端にスッと抜けて、爆発的に行ってくれたんだ」「突き抜けるような勢いを感じたけど、最後の1ハロンで彼女はもう十分という感じだったよ」と、快勝劇にもまだ余裕があったことをうかがわせている。
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