現地16日、英ニューマーケット競馬場で英2000ギニーの前哨戦にあたるG3クレイヴンステークス（3歳牡馬・セン馬、芝8ハロン）が行われ、K.シューマーク騎乗のフィールドオブゴールドが快勝した。

　直線コースで馬群に包まれる形となったフィールドオブゴールドは厳しい展開を強いられたが、シューマーク騎手がいったん最後方まで下げてから馬群の外目へ持ち出し、残り2ハロン過ぎからは再び馬群へ突っ込んで狭い進路を突く好騎乗。前が開けてからは他馬と一線を画す末脚を繰り出した。

　3馬身半差の2着はウィンブルドンホークアイ、さらにアタマ差の3着にアオモリシティーが入った。

　J＆T.ゴスデン厩舎の所属でジャドモントの所有馬フィールドオブゴールドは、2歳時に英G3ソラリオステークスを勝利。仏G1ジャンリュックラガルデール賞は4着どまりだったが、3歳初戦のここを快勝したことで大手ブックメーカー『パディパワー』で英2000ギニーの前売り1番人気（3.75倍）に浮上した。

　近年のクレイヴンS勝ち馬からは英2000ギニーを連勝した馬こそ出ていないものの、2018年のマサーは英2000ギニー3着から英ダービーを制覇。21年のマスターオブザシーズは英2000ギニー2着の後、古馬になってブリーダーズカップマイルなどG1を3勝した。22年のネイティヴトレイルは英2000ギニー2着後に愛2000ギニーを制覇、24年のハーテムは英2000ギニー3着に愛2000ギニー2着だった。