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キーファーズ松島氏の共同所有馬、英ダービー前哨戦で最低人気の伏兵に惜敗

2025年04月23日 13:11

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 勝ち馬に英ダービーの優先出走権が与えられるリステッドのブルーリバンドトライアル(3歳、芝10ハロン)が現地22日にエプソム競馬場で行われ、逃げ馬の外で2番手追走の最低7番人気シースカウトが、キーファーズの松島正昭氏がクールモア関係者と共同所有するトリニティカレッジ(2番人気)の追撃をアタマ差に抑えて波乱を呼んだ。

 シースカウトはゲートが今ひとつだったものの鞍上に促されて逃げ馬の外へ。手応え良く迎えた直線では残り1ハロンで逃げ馬をかわし、食い下がるトリニティカレッジを振り切った。ゴドルフィン所有の1番人気デビルズアドボケイトは逃げ馬の背後を追走も6着に沈んだ。

 シースカウトはS&E.クリスフォード調教師が管理するシーザスターズ産駒で、昨年10月にオールウェザーの1マイル戦でデビュー。11月の2戦目にAWの10ハロンで勝ち上がり、今回はそれ以来の3歳初戦で初の芝レースだった。なお、直線でトリニティカレッジと接触したことについて審議の対象となったものの、到達順位の通り決着している。

 英競馬メディア『racingtv.com』などに対してサイモン・クリスフォード師は「彼はトラックを非常に上手くこなしたし、基本的には1マイル半(12ハロン)欲しいから、6月の第1土曜に向けて大いにポジティブだ」と英ダービー参戦に前向き。この後にもう1戦する場合は、チェスターヴァーズかダンテステークスと示唆している。

 この勝利を受け、大手ブックメーカーの『パディパワー』と『コーラル』は、英ダービーにおけるシースカウトの前売りオッズを66倍台から34倍までカットしている。