現地30日、ロイヤルアスコット開催でのG1英ゴールドカップの前哨戦にあたる長距離G3サガロステークス（芝16ハロン）がアスコット競馬場で行われ、C.シェパード騎乗のヤシンが、1番人気に推されていたコルトレーンの3連覇を阻んだ。

　4頭立てのレースはコルトレーンが2番手追走から残り2ハロンで抜け出したが、すぐに最低人気のヤシンが本命馬を差して先頭へ。そのまま最後まで粘り、1馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。

　チャーチル産駒の6歳セン馬ヤシンは昨年までJ.ハリントン厩舎の所属馬として走っていたが、オーナー変更に伴いM.ベル厩舎へ転厩。移籍初戦で2023年5月の愛G3レヴモスステークス以来の重賞制覇を果たした。

　その年は英ゴールドカップに向かわなかったが、英競馬メディア『At The Races』によるとベル調教師は今後について「オーナーと相談する」としつつ、「私の勘では大一番でキプリオスに挑戦することを検討するかもしれない」とコメント。英ゴールドカップで長距離王キプリオスに挑む可能性を示唆している。