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無敗のKYオークス馬誕生、グッドチアがデビュー7連勝で戴冠

2025年05月03日 13:04

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 現地2日、米チャーチルダウンズ競馬場でG1ケンタッキーオークス(3歳牝馬、ダート9ハロン)が行われ、圧倒的な1番人気に推されていたグッドチアが無敗のままクラシック制覇を果たした。

 外目の枠から出て中団にポジションを定めたグッドチアは向こう正面でじりじりと前との差を詰め、最終コーナーで外からのスパートで5番手まで浮上する。直線に入ると抜群の伸びで先行勢をあっという間にかわして先頭に立ち、追い込んできた伏兵ドレクセルヒルを2馬身1/4差で退けた。

 さらに1馬身1/4差の3着はブレスザブロークン。2番人気のクワイエットサイドは6着、4月のG1アッシュランドステークス勝ち馬ラキャラは9着に終わった。

 B.コックス厩舎のグッドチアはメダグリアドーロ産駒で、母のウェディングトースト(父ストリートセンス)はオグデンフィップスステークスなど米G1を2勝の活躍馬。2歳戦をデビュー4連勝で終えると、今年も2月のG2レイチェルアレクサンドラステークス、3月のG2フェアグラウンズオークス、そして今回と破竹の連勝で7戦無敗のケンタッキーオークス馬となった。

 無敗でのケンタッキーオークス制覇は2021年のマラサート以来で、オーナーのゴドルフィンは2023年のプリティミスチヴァスに続くKYオークス優勝。コックス調教師は2020年のシーデアズザデビル以来で3度目、L.サエス騎手は2022年のシークレットオース以来2度目の勝利となる。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ゴドルフィンUSAのM.バナハン氏は「彼女は私たちの種牡馬(メダグリアドーロ)の産駒であり、非常に特別な存在。ウェディングトーストも私たちが育てた馬なので、今日は本当に特別な日になった」と喜びのコメント。グッドチアのポテンシャルについて質問されたコックス調教師は「彼女の限界については確信が持てない。限界があるかどうかも分からない」と答えていた。