【ケンタッキーダービー】ソヴリンティが快勝、ゴドルフィンは前日のオークスとW制覇
2025年05月04日 13:35

第151回ケンタッキーダービー(3歳、ダート10ハロン)が現地3日にチャーチルダウンズ競馬場で行われ、道中は後方からの追走となった3番人気のソヴリンティが、中団から進出する1番人気ジャーナリズムを直線の叩き合いでねじ伏せるように快勝した(1馬身1/2差)。
水の浮く田んぼのような馬場コンディションでの争いとなったレースは、ゲートの内目で不利が重なる波乱の幕開け。ジャーナリズムは辛うじて影響を避けると中団の10番手付近に位置を取り、その後ろに繰り上がり出走の5番人気バエザがつける。ソヴリンティは後方4番手で最初のコーナーに入り、これら2頭を前に見ながら向こう流しに入った。
前後17、18馬身ほどの隊列は第3コーナーに向かって凝縮しはじめ、位置を上げるジャーナリズムにバエザが追随。これに合わせてソヴリンティも馬群の外から急速に進出し、バエザをかわしてジャーナリズムの背後に詰め寄る。直線入口からは2頭が併せ馬の体勢で抜け出すと、ソヴリンティが粘るジャーナリズムを最後の100ヤードでねじ伏せ、さらにクビ差でバエザが3着に続いた。
日本の2頭はルクソールカフェ(2番人気)が発馬直後の混乱で生じたスペースに飛び込んで内ラチ沿いに潜り込むも、その先で外から押圧されるように進路が狭くなる不利があり、向正面では中団の後ろでバエザの内を並走。後半のペースアップにも食らいつき、最終コーナーでは争覇圏内の位置にいたが、直線半ばで力尽き12着でのゴールとなった。
また、10番人気のアドマイヤデイトナもゲートの混乱を巧みに回避して好位の一角につけたが、第3コーナーからのペースアップについていけず万事休す。最下位での入線となった。
ソヴリンティはW.モット調教師が管理するイントゥミスチーフ産駒の牡馬でゴドルフィンの所有。昨年10月にデビュー3戦目のG3ストリートセンスステークスで初勝利をあげ、それから5カ月の休養を経た今年3月のG2ファウンテンオブユースステークスで3歳初戦も快勝すると、前走のフロリダダービーは主戦のJ.アルバラード騎手が負傷で乗り替わるなど2着に敗れていた。
ゴドルフィンは待望のKYダービー制覇となったほか、前日にはグッドチアがケンタッキーオークスを優勝。この間には英国でルーリングコートも2000ギニーを快勝するなど、英米のクラシック初戦で存在感を発揮する結果となった。
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