現地11日、愛レパーズタウン競馬場でG3愛ダービートライアルステークス（3歳、芝10ハロン）が行われ、W.ローダン騎乗のドラクロワが快勝した。

　好スタートを切ったドラクロワは同じA.オブライエン厩舎のロックオブカシェルを行かせて2番手を確保。5頭が縦一列で淡々と流れたレースはそのまま直線に入り、残り2ハロン過ぎでスパートしたドラクロワがすんなり先頭に立つと一気にリードが広がり、最後は2着のパービューに2馬身3/4差をつけての決着となった。

　ドラクロワは父が名種牡馬ドバウィ、母はブリーダーズカップマイルやクイーンアンステークスなどを制したマイル女王のテピンで、半姉のグレイトフル（父ガリレオ）も仏G1ロワイヤリュー賞を制覇という超良血馬。

　自身は前走の愛G3バリーサックスステークスに続く重賞3勝目で、大手ブックメーカー『コーラル』と『パディパワー』は英ダービーでのオッズを5倍までカット。これはザライオンインウィンター、ルーリングコートに続く3番人気となっている。

　競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、厩舎の代理人を務めるC.アームストロング氏は「追い上げてきたときに最も印象的だったのは、ゴール前で伸びてスピードアップしたこと。ウェイン（ローダン騎手）はゴール前でもいい状態だと言っていたが、これはまだまだ余力があるといういい兆候。次はエプソム（英ダービー）だ」と語った。