英オークス前哨戦のミュージドラS、ワールが5馬身半差で圧勝
2025年05月15日 12:30

現地14日、英ヨーク競馬場で英オークスの前哨戦にあたるG3ミュージドラステークス(3歳牝馬、芝10.5ハロン)が行われ、R.ムーア騎乗のワールが5馬身半差で圧勝した。
前半はほぼ一団となった馬群の2番手で流れに乗ったワールは、直線入り口で持ったまま先頭に。勝負どころで追い出すと後続とのリードを広げていき、最後は2着のセレニティプレイヤー以下をちぎり捨てた。
A.オブライエン厩舎のワールはウートンバセット産駒でクールモアの所有馬。ガリレオ産駒の母は目立った戦績を残さなかったが、そのきょうだいにはG1英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスを制したハイドレンジア、英愛1000ギニー馬ハモーサ、豪G1ランヴェットステークスを勝ったザユナイテッドステイツがいる。
自身は2歳時の愛G3スタッフォーズタウンスタッドステークスに続く重賞2勝目で、通算6戦3勝。今回の圧勝を受けて大手ブックメーカー『パディパワー』は英オークスでのオッズを34倍から11倍にカットした。
ただし英競馬メディア『At The Races』によると、クールモアのM.テイバー氏は「ワールは英オークス向きの牝馬だとは思っていない。12ハロンもこなせるとは思うが、仏オークスのような10ハロン路線の方が適していると思う。ただしエイダン(オブライエン調教師)らと話し合ったわけではなく、あくまで私個人の考えだ」とコメント。英オークス参戦を明言はしなかった。
近年のミュージドラS勝ち馬は英オークスでの好走が続いており、2021年のディープインパクト産駒スノーフォールと23年のソウルシスターは英オークスも連勝。22年のエミリーアップジョンも2着に入っている。