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G1で2着降着の調教師「異議申し立てを行いました」妨害の程度と素手でたたいたことが焦点に…

2025年05月15日 13:14

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 レーシングポスト電子版は14日、「仏1000ギニーで2着降着となったシーズパーフェクト陣営が異議申し立てを行った」と報じた。12日にシーズパーフェクトのオーナー、バッシャー・ワッツ氏がフランスギャロに対して異議申し立てを行う意向を示しており、この日、管理するチャーリー・フェローズ調教師は「はい。異議申し立てを行いました。日程はまだ決まっていません」とコメントしている。

 11日に行われた仏1000ギニーは1位入線の英国調教馬シーズパーフェクトが最後の直線で走行妨害を行ったとして、審議の末に鼻差2位入線だった地元フランスの1番人気馬ザリガナが繰り上がりで1着。シーズパーフェクトは2着に降着となった。

 レーシングポストによると、異議申し立てでは、走行妨害の影響が小さかったこと、また、ザリガナに騎乗していたミカエル・バルザローナ騎手がムチを落とした後に素手で何度も馬をたたいていることについて焦点を当てて、審理が行われるものとされている。フランスギャロではムチを使って9回以上たたくと、失格とされるルールがあり、バルザローナ騎手は素手で10回以上たたいているものの、素手についての規定はない。

 今回の事象には、ドーバー海峡を挟んだ英仏間の対抗意識も感じられる。12日のフランスの「パリチュルフ」電子版は「フランス側では、ザリガナの勝利が大いに期待されていたため、この事件はすぐにもみ消され、忘れ去られたのだが、海峡の反対側では全く逆の状況で、事件は大きな規模にまで拡大し、この有名な直線に関する議論が多くのメディアを騒がせている。ソーシャルメディアでは批判があふれており、降着の決定は受け入れられず、レースは『盗まれた』という意見もある」とその温度差を伝え、過去には09年のヴェルメイユ賞で英国調教馬のダーレミ(ゴスデン厩舎)が1位入線後、5着に降着となり、英国で大きな話題となったことを紹介している。

出典:日刊スポーツ