香港ジョッキークラブは24日、明日（25日）のシャティン競馬場で行われる予定だったロマンチックウォリアー（セン7、C・シャム）の歓迎セレモニーを中止することを発表した。

　ホームページの声明文では冒頭で「香港ジョッキークラブの獣医・福祉・バイオセキュリティー部門がロマンチックウォリアーについてのアドバイスを提供しました。クラブはこれをファンの皆様と共有したいと思います」と書き出し、中東遠征から帰国したロマンチックウォリアーが良好な状態であるとした上で、「しかしながら、当クラブが競走馬のケアにおいて採用している世界水準の手順に基づき、動物病院の最新機器を用いた画像診断を含む詳細な身体検査を実施し、この積極的なスクリーニングの結果、ロマンチックウォリアーの関節に潜在する変化を早期に発見することができました。ロマンチックウォリアーがこれらの変化に完璧に対処し、良好な予後を保証する管理計画が作られています」と紹介している。

　声明文の最後は「ロマンチックウォリアーは香港帰国を歓迎するために予定されているセレモニーによっていかなるリスクにも直面することはありませんが、クラブはセレモニーが優先事項ではないと判断したため、明日は開催されません」と締めくくられ、馬の体調を最優先にイベントを中止することを伝えている。

　ロマンチックウォリアーは昨年12月から中東に遠征し、1月にドバイのジェベルハッタを勝利。2月にサウジCでフォーエバーヤング、3月にドバイターフでソウルラッシュと歴史的な名勝負を演じ、香港に帰国した。現在は検疫を終え、9月から始まる来シーズンへ向けて、シャティン競馬場に滞在している。今回のセレモニーは20日に発表され、主戦騎手を務めるジェームズ・マクドナルド騎手がファンの前で騎乗する予定になっていた。

出典：日刊スポーツ