通算2576勝のクレメント調教師が死去、ジオポンティやトーナリストら管理
2025年05月27日 13:50

米国を拠点として通算2576勝を挙げたC.クレメント調教師が、がんとの闘病の末に59歳で死去した。遺族が同氏のソーシャルメディアへの投稿で明らかにしている。
フランス出身のクレメント調教師は父のミゲル氏や兄のニコラ氏も母国で調教師を務める競馬一家の出で、1991年に米国で開業。主にニューヨークとフロリダで出走を重ね、通算2576勝(重賞は286勝)、獲得賞金総額は歴代11位の1億8411万9069ドル(約263億円)という実績を残した。競馬殿堂入りこそ果たしていないが、2019年からは毎年候補に挙げられていた。
主な管理馬はアーリントンミリオンなどG1を7勝したジオポンティ、ベルモントステークスなどG1を4勝のトーナリスト、ソードダンサーステークス連覇のグーフォ、ブリーダーズカップジュベナイルフィリーズターフ制覇のピッツァビアンカなど。今月10日にはファーブリッジがG2マンノウォーステークスを勝ったばかりだった。
最後の投稿でクレメント師は「もしこれを読んでいる方がいるとすれば、残念ながら私はがんを克服できなかったということだろう」「毎朝目覚めるとたくさんの愛に囲まれながら、一番好きなことをしていた。この旅は妻のヴァレリーと6頭の馬から始まった。調教師であることは単なる職業以上のもので、馬は私に充実感、友人、そして素晴らしい思い出をもたらしてくれた」と綴っている。