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【ベルモントS】騎手好きの馬主が命名「バエザ」の由来となった名手ブラウリオ・バエザとは…

2025年06月06日 12:37

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 米3冠最終戦、ベルモントS(G1、ダート2000メートル、7日=サラトガ)に挑むケンタッキーダービー3着馬、バエザ(牡、父マッキンジー)は“あの歴史的名手”が馬名の由来だ-。

「サラブレッドデイリーニュース」電子版は3日に掲載した記事の中で、「バエザの名前に聞き覚えがあるとすれば、まさにそのとおりです。ジョン・シレフス調教師が調教するこの牡馬はベルモントSを3度制覇して、殿堂入りしているブラウリオ・バエザ騎手に敬意を表して名付けられました」とバエザの馬名の由来を紹介している。

 記事では管理するシレフス師が「バエザの馬名がバエザ騎手にちなんでいるのか」と質問されると、「もちろん彼です。馬主の1人、(CRKステーブルの主要人物)リー・シアリング氏は騎手が好きなんです。彼は騎手のファンなんです」と命名された経緯を説明。シレフス師自身、バエザという馬名をうれしく思っており、その理由として、バエザ元騎手と親交があったことを明かしている。

 パナマ出身のバエザ元騎手は現在85歳。北米で1960年から76年までの間に3140勝を挙げた。ベルモントSには14回騎乗し、3勝。バックパサー、ドクターフェーガーなど米国競馬を代表する数々の名馬に騎乗し、63年にはシャトーゲイでケンタッキーダービーとベルモントSの2冠を制した(プリークスネスSは2着)。72年には英国に遠征し、ベンソン&ヘッジズゴールドカップ(現在の英インターナショナルS)ではロベルトに騎乗。無敗馬ブリガディアジェラードを破った一戦は語り草となっている。

 今年のベルモントSにはケンタッキーダービーの上位3頭が集結。ケンタッキーダービー馬ソヴリンティ、プリークネスS覇者ジャーナリズム、補欠からの繰り上がり出走だったケンタッキーダービーで3着に入った良血馬バエザの激突に注目が集まっている。

出典:日刊スポーツ